ホトトギス
言わずと知れた美樹ちゃんの結婚式のブーケ。
花言葉は『永遠にあなたのもの』
く〜〜〜っ 泣けますねぇ・・・ 恥かしがっている美樹ちゃんが実に可愛かったなぁ。
で、ユリの花言葉が『純潔・荘厳・威厳』。で、ファルコンにぴったりなワケね。(^^;
そしてミーハーなあたしも同じことをやってみようと思い立った2000年の秋。
それまでは別に結婚式なんてものはやらなくてもいいやと思っていたあたし。相手も面倒臭がりな奴だから以下同文。
だけど、その数ヶ月前にCH熱が再燃していた身としては、こんなおいしい機会を逃しちゃならんだろう。
と思った。たぶん二度目はないだろうし(笑)
そして、これまた相手が名ばかりの腐ったクリスチャンだったので(なんて都合のいい)、
こじんまりと式だけ教会であげることにした。これまた、美樹ちゃんと同じだわ、と一人でほくそえんでいたあたし。
さすがにドレスを手作りで、なんて器用なマネはできんかったけど、なにからなにまで自分で手配しなくちゃならなくなったので、
安く上げるためにも、フラワーコーディネートをやっている友人ちゃんにブーケを依頼することにした。持つべきものは友ですな。
ムツ 「T美ちゃん、ブーケ作って」
T美 「いいよん。どんなのがいいの?」
ここであたしは、「ユリとホトトギス!!」と一言叫びたかった。だけど、何で?と突っ込まれるのが目に見えている。
その頃のあたしはCH狂いだということを必死で隠していたから、ぐっと堪えた。
ムツ 「・・・・・・ユリがいいなぁ」
T美 「あんた、あの匂い嫌いだって言ってなかったっけ?」
がーん。そうだった。ユリの中でも、美樹ちゃんが使ったのはカサブランカという大ぶりのユリ。
あたしはそれがダメだったんだ。う〜む・・・・・・・
そこで優しいT美ちゃんは妥協案を出してくれた。
T美 「ユリは色々種類があるから、本見て選んでみたら?匂いの気にならないものあるし」
ムツ 「よっしゃぁ!(思わずガッツポーズ)」
そうよ、そうなのよ。ユリよりもホトトギスが重要なのよ。
何たってカオリンが襟元に差したまま落とさずに人質になっていたっていう疑惑の花なんだから(大笑
だから、ユリは何だっていい。匂いさえしなければ。
既にあたしの頭の中はホトトギスモードに突入していた。
そしてパラパラとブーケの本をめくって気に入ったのが、ユーチャリスという名前のユリ。匂いも少ないそうだし可愛いじゃん。
ムツ 「これにする!ユーチャリス!!」
T美 「・・・・・・これって本土(生粋の北海道人は本州のことをこう呼ぶ)から取り寄せなんだよね。どうしてもって言うならするけど・・・」
ムツ 「して!」
T美 「・・・わかったよ。で? つけ合わせは何にするの?」(つけ合わせって、オカズじゃないんだからな。T美ちゃん)
ムツ 「・・・・・・ホトトギスがいいなぁ(思惑を気付かれないように、さりげなさを装うあたし)。ほら、可愛いしね。好きなのさ、あたし」
T美 「う〜ん。そうだね。色合い的にもいいんじゃない?丁度秋冬の花だし」
ムツ 「え?そうなの?(ちい〜っとも知らなかった:汗)」
T美 「あんたね・・・・・・季節を考えて頼んでいるのと違うんかい!」
ムツ 「あ、いや・・・ど忘れよ。は、は、ははっ(乾いた笑い)」
T美 「別にいいけどね。ただし、これも取り寄せだからね。高くつくよ」
ムツ 「え?」
T美 「北海道に生えていると思ってるの?!そんなマイナーな花が(怒)」
シクシク・・・・・・
T美ちゃん。マイナーな花って言わなくてもいいじゃん。だって、憧れてたんだもん。くすん。
結局花屋に入荷するかどうかがぎりぎりまで判らなくて、かなりヒヤ汗ものだったけど、
すごく可愛らしくて素敵なブーケを持って嫁に行くことができました。ありがとう、T美ちゃん。
でも、無知ってこわいねぇ。無敵だねぇ。しみじみ。