ムツゴロウの部屋
〜100000ヒット企画〜
<テーマ曲> ルールル、ルルル
ルールル、ルルル
ルールールールールー…♪
ムツゴロウ 「(にこやかに)みなさま、こんにちは。ムツゴロウの部屋のお時間がやってまいりました。
この番組も今日でめでたく10万回目を迎えることができました。ありがとうございます。
本日のゲストは、新宿を中心に大活躍されているシティーハンターのお二人です」
女 「どうも、こんにちは」
男 「うぃっす」
女 「(小声で)ちょっと! 挨拶くらいちゃんとしなさいよ!」
男 「っせえな」
ムツゴロウ 「まあまあ。こんな所で喧嘩はしないでくださいよ。生放送なんですから。(汗)
それにしても、お二人ともモデルさんのような素晴らしい体格をしていらっしゃる」
女 「そ、そんなこと、ないです」
男 「……」(当り前だろう、とムツゴロウを睨む)
ムツゴロウ 「(このやろう、と男を睨み返しつつ)お顔もねえ、そのまま俳優にでもなれるんじゃないかって
いうくらい美男美女なんですけれど、ラジオですからねえ。みなさまにお伝えできないのが
実に残念です。テレビなら良かったんですけどねえ」
女 「いや、そんな……」
男 「そんなことしたら、商売あがったりだろうが」
女 「ちょっと、撩!……あっ」
ムツゴロウ 「あらら、お名前がバレちゃいましたねぇ(苦笑)」
男 「お前なぁ……」
女 「ご、ごめん」
ムツゴロウ 「実はお二人とも実名は公表しない、という条件でこの番組に出演していただくことになったの
ですが、これ以降は撩さん、とお呼びしても宜しいですか?(ニヤリ)」
撩 「……勝手にしろ」
ムツゴロウ 「はい、ではそうさせていただきます。ええと、シティーハンターとは、よく言えば何でも請負人。
悪く言えば闇の始末屋というお話でしたが、私が耳にした噂では、裏社会ではその実力は
ナンバーワン、だとか?」
男 「しらじらしい……それがどうした?」
ムツゴロウ 「(無視。女に向かって)それ故のご苦労もあることでしょうね?」
女 「そうですね。請け負った依頼の仕事とは別に、そのナンバーワンの座が欲しいっていうだけで
勝負を挑んでくる人たちもたくさんいますから。そういう人も相手にしないといけないんです」
ムツゴロウ 「それは大変ですね。新宿や歌舞伎町界隈は、タダでさえ素性のわからない人達もたくさん
いますしね。警察もなかなか手出しできない世界です。その世界で活躍していらっしゃる
シティーハンターにはいろいろと危険な依頼もあるようですが、お二人の得意な武器というか、
技は何ですか?」
女 「あたしは、りょ……彼に比べたら、見習いといったところなんですが、唯一トラップ(罠)には
自信がありますね」
ムツゴロウ 「ほう。トラップ、ですか。どのような?」
女 「ええっと……相手を殺さない程度にありとあらゆるトラップをどこにでも仕掛けられますね。
例えば、電気を流したり、ハンマーを出したり、落とし穴とか槍とか、手りゅPiiiii―――、
とか。……今の音、何ですか?」
ムツゴロウ 「失礼しました。ええと、お二人は日本における違法行為……、まあぶっちゃけた話、暴力
行為ですとか、銃刀法違反とか、危険物爆発物所持とか、不法侵入とか、数え上げたら
キリがないいけない事をやらなくては仕事にならないワケです。ですが、万が一、この番組を
録音して警察に駆け込まれる方がいらっしゃっても困りますので、危ないお話や実名部分
には、私が手元のこのボタンで、Piiiii―――――――、と、ほら、こうします。
ラジオの前のみなさま、お聞き苦しい点があるかもしれませんが、ご了承ください」
撩 「んなもん、やったってやんなくたって同じだって」
ムツゴロウ 「(人の厚意を何だと思ってるんだ、と睨む)では撩さん。このボタンは私の意志で押す場所を
決めさせていただきますが、宜しいですか?」
撩 「勝手にしろ」
ムツゴロウ 「本日二度目の勝手にしろ、が出ましたね。では、勝手にさせていただきます。
(女に)それにしても、どうやってそのトラップの腕を磨かれたのですか?」
女 「実は、身近にと――――――っても女癖の悪い人がいまして、そいつから、か弱い女性を
守るために覚えた技なんです」
ムツゴロウ 「それはそれは……(撩をチラリと見る)」
女 「しかもそいつは諦めが悪くって、失敗しても何度も手を出そうとするから、私も自然と腕を
上げたって感じなんです」
ムツゴロウ 「そうですか。手癖の悪い男っていうのはどうしようもない人種ですからねえ。
あなたもご苦労なさってますねえ」
女 「ええ、そうなんですっ」
撩 「ふん」
ムツゴロウ 「それでは、撩さんに伺います。あなたの得意なものは何ですか?」
撩 「オレか? 何でもこなせるけどよ、これだけは誰にも負けねえ自信はあるな」
―――――ジャキッ(懐から銃を取り出す)
ムツゴロウ 「ほほう。パイソン357マグナムですか。大きいですねえ」
撩 「おい、触んなよ」
ムツゴロウ 「(ムッ)わかってますよ。でも、リボルバーよりもオートマチックの方が戦いには向いているんじゃ
ないですか?これだとリロード(弾丸の再装填)にも時間がかかるでしょう」
撩 「オートマチックはどうもな。オモチャって感じがするんだよ。まあ、オートマチックやマシンガンには
それなりの良さってもんがあるんだが、オレにはこれが一番合ってるような気がすんだよ。
……って、おい! どうしてオレの話は音で消さねえんだよ!」
ムツゴロウ 「おっと、忘れてました。ははっ」
撩 「……このやろう。ヤケに武器に詳しいな、コイツ・・・」
ムツゴロウ 「(極上の笑み)さてさて、お仕事の話はあまり踏み込むとマズイですから、お二人のことを
ちょっとお伺いしましょうか」
女 「は、はい(やや緊張して身構える)」
ムツゴロウ 「そんな取って食おうなんて考えていませんから、もうちょっとリラックスしてくださいよ」
女 「はぁ」
ムツゴロウ 「謎に包まれたシティーハンターのお二人ですが、普段はまったく普通の人と変わらない生活を
されているんですよね?」
女 「ええ。普通に買物にも行きますし、出歩いたりしていますよ。表向きはボディーガードとか
探偵みたいなことをやっていますから、かえって隠れて生活していたらおかしいですし」
ムツゴロウ 「なるほど。その表向きの仕事っていうのも繁盛していらっしゃるんでしょうね」
女 「(撩をチラッと見る)それが、そうでもないんです。なかなか依頼が来なくって……」
撩 「……おい」
ムツゴロウ 「そうなんですか?意外ですね」
女 「折角受けた依頼も、誰かさんが女の依頼しか受けないとか何とか我侭言っちゃって、
棒にふることが多いんです」
ムツゴロウ 「あらあら。選り好みしている状態じゃないのにねえ」
撩 「おいコラ」
女 「水道光熱費だって、食費だって、苦しい中でやりくりしているのはあたしなんです」
ムツゴロウ 「わかりますよ。ええ、わかりますとも。苦労するのはいつだって女なんですよねぇ」
撩 「てめえら!勝手なことばかり言ってんじゃねえ」
ムツゴロウ 「あら、撩さん、どうされたんですか?いやですね。誰もあなたの所為だなんて言ってないじゃ
ないですか」
撩 「言ってるのと同じじゃねえか!」
ムツゴロウ 「おや。身に覚えがあるってことですね」
撩 「うっ……」
女 「あんたが依頼を全部受けてくれればこんなこと言わずに済んだのよ」
撩 「オレはなあ、自分で納得のいかない仕事はしたくねぇんだ! それが男の依頼だったって
いうのは、た・ま・た・ま・だ」
女 「全部が全部、たまたまだったっていう訳?!冗談じゃないわ!」
撩 「金なんか天下の廻りものだって言うだろ? 何とか食っていけてんだから、いいじゃねぇか」
女 「武器の補充にだってお金はかかるのよ!」
ムツゴロウ 「それに、あんたは黙ってたって大飯喰らいなんだから、いくらあっても足りないじゃん」
撩 「…ふん、ムツゴロウ。やっと本性現したな。てめえの猫かぶりなんて似合わねぇんだからよ」
ムツゴロウ 「うるっさいな!」
女 「撩、あんたね、この番組出演受けなかったら、マジで路頭に迷うとこだったのよ。
ムツゴロウさんに感謝しなきゃ」
撩 「だ〜〜〜れが! ムツゴロウの番組だって聞いてたらオレは絶・対に来なかったぞ!」
ムツゴロウ 「そこまで言うか?!」
撩 「おう、何とでも言ってやる。お前なんかなあ、Piiiii――――――― していた時に、
Piiiii――――― ってバカなPiiiii――――― にして、Piiiii―――― ってやっただろ?
・・・・・・って、お前! ずっとボタン押しっぱなしじゃねえかぁ!!!!!」
ムツゴロウ 「ここでコマーシャルです」
<CM中>
ムツゴロウ 「よくも番組めちゃくちゃにしてくれたわね」
撩 「お前が悪いんだろ?ざーとらしくオレを煽りやがって…」
ムツゴロウ 「あら、バレてた?」
撩 「ったりめぇだろ?」
女 「撩。後半ちゃんとやらないと、一週間ごはん抜きだからね」
ムツゴロウ 「あんたの好きな放送禁止用語ももちろん言ったらダメだからね」
撩 「ちっ……わかったよ」
スタッフ 「はい、CMあけまーす。3、2、1…」
ムツゴロウ 「はい、ムツゴロウです。本日は番組の10万回記念企画として、秘密の存在でありました
シティーハンターのお二人をゲストにお迎えして、生放送でお送りしております」
二人 『(にこやかに)どうもー』
ムツゴロウ 「(ほっ) ええと、では後半は、リスナーのみなさんから番組宛にメールで届いた、メッセージ&
質問コーナーに入りたいと思いますが、宜しいですか?」
女 「はい。答えられることなら」
ムツゴロウ 「ありがとうございます。では最初に、東京都にお住まいのH.N.プロフェッサーさんからです。
『相変わらず仲がいいのォ』…あら、お知りあいの方でしょうかね。『男は生涯現役でなければならん。
わかっておるか?モッコリパワーが落ちたらいつでも相談にこい』……これだけですね。
撩さん、モッコリパワーって何のことですか?」
撩 「そ、それは……ええっと」
女とムツゴロウ 「……」(無言の圧力をかける)
撩 「げ、元気一杯、筋肉モリモリパワーのことじゃないかなぁ。は、ははっ」
ムツゴロウ 「何だか苦しそうですね。まあ、いいでしょう。続きまして……おっと、海外からですね。
ニューヨークにお住まいのH.N.鬼編集長さんからです。『前略。お元気そうで何よりです。
遠くに離れていても、お二人のご活躍と安全をいつもお祈りしていますからね』」
女 「ありがとうございます」
ムツゴロウ 「『追伸:撩さん、例の責任とってくださいね』……何のことでしょうか、この責任って」
女 「?」
撩 「は、ははは……受けた仕事を責任持ってやれってことだと思うよ。うん」
ムツゴロウ 「そうですね。最後まで遂行するのがケジメってものですからね(ニヤリ)」
撩 「ちっ……」
ムツゴロウ 「次は、H.N.ミスターホトトギスさんからです。『ツケ払え!』……これしか書いてません。
しかも何て大きな字」
女 「あ、それも知り合いだと思います。コーヒー代を払えないんで……」
ムツゴロウ 「まあ、それはそれは。それもこれもねえ……(ちらり)」
撩 「何だよ」
ムツゴロウ 「いーえ、別に。次は、H.N.五人姉妹さんから」
撩と女 「……」(互いに顔を見合わせる)
ムツゴロウ 「『は〜い、撩、元気?相変わらず暇そうだけど、あたしのお願い聞いてくれないかしら。
聞いてくれたら、Piiii―― を3発でも4発でも上乗せしちゃうんだけどなぁ。ねえ、だめ?
もちろんPiii―― さんにはナイショで。あ、そうだ。溜まっている分、今夜払っちゃおうかしら。
いいわよね。じゃあ、ホテルラブラブ新宿のスペシャルルームで今夜10時にね。うふん』
……だそうです。あっ!スタジオを壊さないでください!!
誰か!かPiii―― さんを止めて!!!!」
<強制CM20秒>
ムツゴロウ 「コホン。失礼いたしました」
撩 「だから誤解だって言ってんだろ?」
女 「どうだか……」
ムツゴロウ 「まあまあ。これはきっと五人姉妹さんのジョークですよ、ジョーク」
撩 「くそっ。どいつもこいつも……」
ムツゴロウ 「それじゃ次はH.N.種馬天使さんからです。凄いH.N.ですね」
撩 「……まさか(汗)」
ムツゴロウ 「『ハーイ、リョウ。ここんとこ、ちっともあの店に顔を出さないじゃないか。つれないなぁ。
あっちにいた時は、俺とリョウでどっちが100人斬りを早く達成できるか競争していたくらい
なのになぁ。やっぱりアレか?カPiii―― の監視とトラップがきつくて抜け出せないのか?
それとも、とうとう一人に絞ったってワケか?お前も年貢の納め時ってヤツだなぁ』
……(女を見て)あら、顔色悪いですよ、何か震えてますし。大丈夫ですか?」
女 「……りょお〜〜〜っ!!!」ゴゴゴゴゴ…… (効果音付)
撩 「わわっ、お前、ハンマーしまえって!」
女 「100人斬りってどういうことよ。それに一人に絞ったって?! あんたまた性懲りもなく
どっかの女に手を出してんじゃないでしょうね」
撩 「そ、それは誤解だって!」
女 「どう誤解だっていうのよ!」
撩 「ひ、一人っていうのはだなぁ………ごにょごにょ」
女 「ほら、言えないじゃないのよ!もう、今日という今日は許さないからね!」
撩 「う、うわあああああ!! おい、ムツゴロウ、何とかしろよっ、おい!」
ムツゴロウ 「大変残念ですが、お時間となってしまいました。本日はムツゴロウの部屋10万回記念企画としまして、
『シティーハンター 暴かれた秘密』、をお送りいたしました」
撩 「コラ、企画名が違うだろっ!」
ムツゴロウ 「それではみなさま、ごきげんよう。さようなら」
撩 「やめろぉ! た、助けてくれ〜〜……(フェイドアウト)」
<End>
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
<あとがき>
おかげさまで、当サイトも100000ヒットを迎えることができました。ありがとうございます。
そして、こんなしょーもない企画にお付き合いいただきまして、感謝の言葉もございません。
感想などいただけましたら、嬉しさ倍増です。
これからも、†
CH Paradise
†を可愛がってやってください。よろしくお願いいたします。
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