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槇村 秀幸 |
長い時間を経て届いたアニキの優しい言葉は、あたしの心の中に水のように
静かに浸透していく。
流れ落ちる雫が手紙の所為なのか、肩に廻された腕の所為なのか判らないけど、
どっちも今のあたしにとって一番大切なものだった。
大丈夫よ、アニキ。
あたし、ちゃんと自分の道を見つけたから。
そう。
あたしは、この腕を信じてついていくの。
だから、心配しないで。
ね、アニキ―――
<End>
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
<あとがき>
キリ番 32000を踏んでくださった みゆきさまからのリクエストは、『泣ける話』。
読んでみて、ちっとも泣けなかったというあなた。 ごめんなさい。
で、事前に読まれたみゆきさまのご感想は…
心配しないで下さいね、バッチリ泣けましたから。
黄ばんだ手紙って言うのが良いですね。目に浮かびました。(笑)
それと「香。今、お前は〜」って所も槇村だったら言いそうですね
香も幸せ者ですね、私もこんなアニキがほしい〜
あううっ!! なんとも温かいお言葉。サンキュ〜です。(>_<)
ムツ 「ええと・・・今回出番がほとんどなかった撩くんで〜す」
撩 「うぃっす」
ムツ 「槇兄を初めて出演させたんだけどさぁ、慣れない事はするもんじゃないね」
撩 「なにがだよ」
ムツ 「構想●ヵ月、執筆■週間、あたしの血と汗の滲んだ手紙に見えない?」
撩 「見えんな」
ムツ 「槇兄はこんな、ある意味ラヴい手紙書くんだろうか・・・自分でも疑問だ」
撩 「これって、シルキィクラブに行く前に書いたのか。随分余裕あるじゃねえか」
ムツ 「でしょでしょ?やっぱりあんたもそう思う?
これからあんな胡散臭いトコに乗り込むっていうのにねぇ」
撩 「・・・ボケ」
ムツ 「もうね、なんだか情けなさで自分が泣ける話になったわ」
撩 「そういうオチかよ!」(殴)